人は感情に左右される

伝統的な経済学では、人は合理的に判断すると考えられてきました。でも、実際の人間はそんなにきれいに判断できません。感情に左右されます。

不安になれば、焦ります。焦れば、短期的な結果を求めます。結果が出なければ、今やっていることをすぐに疑いたくなります。逆に、少し結果が出ると、すぐに「この方向で正しいかもしれない」と思ってしまうこともあります。

これは、自分にもかなり当てはまります。Googleの表示順が上がれば安心する。下がれば焦る。問い合わせが来れば期待する。来なければ不安になる。頭では、「1日ごとの変化で一喜一憂する必要はない」とわかっています。でも、感情はそう簡単にはついてきません。

意思決定が感情に左右されている。それ自体が、かなり非合理的です。でも、人間はそういうものなのだと思います。

強い感情だけでなく、淡い感情にも注意する

本の中では、感情には大きく分けて、強い感情であるエモーションと、淡い感情であるアフェクトがあると説明されています。

怒り、悲しみ、恐怖のような強い感情は、自分でも気づきやすいです。でも、日常的に自分たちがよく感じているのは、もっと淡い感情の方です。なんとなく不安。なんとなく焦る。なんとなく気が重い。なんとなく落ち着かない。なんとなく嫌な感じがする。こういう淡い感情が、アフェクトです。

そして、人の意思決定を考えるときには、このアフェクトに注目することが大事だと書かれていました。これも、かなり納得しました。

今の自分は、毎日ずっと強烈な不安に襲われているわけではありません。でも、常にどこかに、薄い不安があります。このままで大丈夫なのか。地域活性化人材の契約が終わったあと、生活できるのか。人力車事業は本当に成り立つのか。今やっているSEO対策は正しいのか。フォトプランやムービープランは本当に必要とされるのか。そういう薄い不安が、ずっと自分の判断の後ろにあります。

強い感情ではないからこそ、見落としやすい。でも、確実に判断に影響していると思います。

ネガティブな感情を抑え込まない

アフェクトには、ポジティブなアフェクトと、ネガティブなアフェクトがあります。ポジティブなアフェクトは、楽しい、嬉しい、安心する、前向きになるといった感覚です。一方で、ネガティブなアフェクトは、不安、焦り、恐れ、落ち込み、嫌な予感のような感覚です。

人は、ネガティブな感情をできれば避けたいと思います。自分もそうです。不安になりたくない。焦りたくない。落ち込みたくない。できれば、いつも前向きでいたい。

でも、本を読んでいて大事だと思ったのは、ネガティブな感情を無理に抑え込むほど、かえって悪影響になりやすいということです。不安を感じているのに、「不安になってはいけない」と無理に抑え込む。焦っているのに、「焦っていない」と自分をごまかす。そうすると、感情が見えないところで判断に影響してしまう。

だから、ネガティブな感情も、まずは理解する必要があるのだと思います。今、自分は不安を感じている。焦っている。先が見えないことにストレスを感じている。それを認める。その上で、その感情に振り回されないようにする。ネガティブな感情を敵にするのではなく、今の自分の状態を教えてくれるサインとして見る。この考え方は、かなり大事だと思いました。

不確実性は、ネガティブな感情を生む

不確実性理論で特に大事だと感じたのは、不確実性はネガティブな感情を生むという部分です。先が読めない。結果がわからない。自分でコントロールできている感覚がない。そういう状態は、人にネガティブな感情を生みます。そして、そのネガティブな感情が、非合理的な意思決定につながる。

今の誠屋は、まさにこの状態です。人力車事業が1年後に成り立っているかどうかわからない。SEO対策がどれくらい効くかわからない。七五三に力を入れることが正しいかわからない。ムービープランに需要があるかわからない。ブログを書き続けることが、本当に予約につながるかわからない。わからないことだらけです。

そして、この「わからない」が、かなりのストレスになります。先が読めないことは、ものすごく強いストレスになります。今の自分が置かれている状況は、自分が思っている以上にストレスのかかる状況なのだと思います。

心理的コントロール感の欠如

もうひとつ大事なのが、心理的コントロール感の欠如です。自分でコントロールできている感覚がないと、人は不安になりやすくなります。

これは、事業をしているとよく感じます。たとえば、Google検索の順位。自分でブログを書くことはできます。Google投稿をすることもできます。口コミを増やす努力もできます。ホームページを改善することもできます。でも、最終的に検索順位を決めるのはGoogleです。自分で完全にコントロールできるわけではありません。

だから、順位が大きく下がったときに、強い不安が出てきます。「何が悪かったのか」「このまま下がり続けるのか」「今の方向性が間違っているのか」そう考えてしまいます。

でも、完全にコントロールできないものに対して、感情を振り回されすぎると、冷静な判断ができなくなります。だからこそ、自分でコントロールできることと、コントロールできないことを分ける必要があります。

検索順位そのものは完全にはコントロールできない。でも、毎日記録することはできる。記事を書くことはできる。Google投稿を続けることはできる。口コミをお願いすることはできる。LPを改善することはできる。サービスの言葉を磨くことはできる。自分が動かせる変数に集中する。これが、今の自分に必要な考え方だと思います。

不安なときほど、非合理的な判断をしやすい

限られた時間の中で結果を出すには、合理的な判断が必要です。でも、不確実性が大きいと、ネガティブな感情が生まれます。そのネガティブな感情が、非合理的な意思決定につながります。これは、今の自分にとってかなり危険です。

焦って、方向性を変えすぎる。1日順位が下がっただけで、今までの積み重ねを疑いすぎる。短期的な反応を求めて、サービスの軸をブレさせる。不安を消すためだけに、本来やるべきではない行動をしてしまう。こういうことが起こりやすくなります。

でも、それをやってしまうと、長期的には余計に苦しくなります。だから、自分の感情を観察する必要があります。今、自分は不安だからこの判断をしようとしているのか。焦っているから、すぐ結果が出る方法に飛びつこうとしているのか。本当に合理的に考えているのか。ただ不安を消したいだけなのか。ここを見極める必要があります。

将棋をすると、自分の状態がよくわかる

最近、自分は毎日オンラインで将棋を3局だけ指しています。将棋をしていると、自分の状態がかなりわかります。

普段なら読める先が読めない。相手の狙いに気づけない。焦って悪手を指す。本来なら待てる場面で、無理に攻めてしまう。不安やストレスがあると、判断が明らかに雑になります。これは、事業でも同じだと思います。

普段なら見えるはずの選択肢が見えない。少し待つべき場面で焦って動く。今やるべきことではなく、不安を紛らわせるための行動をしてしまう。将棋は、その状態をかなりわかりやすく見せてくれます。

だから、自分の将棋の内容が悪い日は、「今、自分はストレスがかかっているのかもしれない」と気づく材料にもなります。

仏教で克服できそうな部分

このあたりは、仏教の考え方でも克服できる部分があると思っています。仏教では、自分の心を観察することが大事にされます。

不安がある。焦りがある。執着がある。恐れがある。それを消そうとするのではなく、まず気づく。「ああ、今、自分は不安なんやな」「ああ、今、自分は結果に執着しているな」「ああ、今、自分は先が見えないことに苦しんでいるな」そうやって、自分の状態を見る。これだけでも、感情に飲み込まれにくくなる気がします。

不安そのものをなくすことは難しいです。でも、不安に気づくことはできます。焦りを完全に消すことは難しいです。でも、焦っている自分に気づくことはできます。その一歩が、非合理的な判断を減らすことにつながるのかもしれません。

今の誠屋に必要な対策

今の誠屋には、不確実性によるストレスに飲まれないための対策が必要です。まず、毎日記録すること。これは続けます。検索順位、Google投稿、ブログ、口コミ、問い合わせ、予約。変化を記録することで、感覚だけで判断しないようにします。

次に、1日単位で判断しすぎないこと。Google順位が1日下がったからといって、すぐに全部を変えない。逆に、1日上がったからといって、すぐに勝った気にならない。最低でも数日から数週間の流れで見る。

そして、自分の感情も記録すること。今日は焦っているのか。不安なのか。前向きなのか。冷静なのか。自分の感情の状態も、判断材料として見ておく必要があります。

最後に、コントロールできることに集中すること。検索順位は完全にはコントロールできない。でも、記事を書くことはできる。言葉を磨くことはできる。サービスを改善することはできる。学ぶことはできる。行動することはできる。ここに集中したいと思います。

まとめ|不確実性の中で、感情に飲まれずに進む

2026年5月13日現在。人力車 誠屋は、まだ不確実性の中にいます。事業として成り立つのか。SEO対策が結果につながるのか。七五三やお宮参りが伸びるのか。ムービープランに需要があるのか。地域活性化人材の期間が終わったあと、自分はどうなっているのか。わからないことが多いです。

そして、わからないことは不安を生みます。不安は、非合理的な意思決定につながります。だからこそ、自分の感情を見ておく必要があります。ネガティブな感情を無理に抑え込むのではなく、まず理解する。焦っている自分に気づく。不安な自分に気づく。その上で、今できることに集中する。毎日記録する。学ぶ。考える。行動する。そして、すぐに答えが出ない中でも、感情に飲まれずに進む。これが、今の人力車 誠屋に必要なことだと思っています。

不確実性は、たしかにストレスです。でも、その不確実性の中で、どう判断し、どう動くか。そこに、今の自分の課題があります。今日もまた、不安を抱えながら、それでもできることを積み重ねていきます。

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Makotoya

不安の中でも、コントロールできることをひとつずつ積み重ねています

誠屋では、検索順位や感情の揺れに振り回されすぎず、記事、言葉、サービス、導線を少しずつ整えています。静かな積み重ねごと見ていただけたらうれしいです。

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